縮毛矯正と白髪染めで荒れた髪を立てなおす独自手法(後編)
前回の記事のつづきです。今回はクセ毛を傷めない白髪染め手法を詳しくご紹介します。この染め方なら、あいだで行う縮毛矯正も綺麗にかかります。
さて、前回毛染剤をつけた毛髪部位に、また毛染剤をつけてしまう。これを染毛剤のべた塗り(重ね塗り)と言います。毛染めは酸化作用(鉄が錆びる反応)を利用するため、べた塗りを毎回うけたクセ毛は、酸化が進み「毛染め老化毛」となります、、、!
と言うわけで、白髪染めで傷んでいる髪は、まさしく染毛剤のべた塗りが原因です。その髪にアンモニア主体の矯正剤をつけことは、火に油を注ぐようなものです。
クセ毛をいたわる新生部塗布技法
この手法は、新しく生えてきた毛髪部位と、前回染毛剤をつけた部位をわずかに含むエリアのみに、薬を塗布する手法です。この技術なら毛染め老化毛にはなりません。
例えば、染めて60日が過ぎた髪は、根元から3㎝が新たに生えた髪です。そこに2㎝足した計5㎝にピンポイント塗布これがプロの技。曖昧な塗布はセルフカラーのレベルと言えます。
毛先の退色をなおす色戻しカラー技術
退色した毛先に染毛剤を移動させる手法は髪を傷めます。
クセ毛をいたわる当院では、最低限の酸化作用と、トリートメント染料をベースにした色戻し専用の薬を調合し退色部位に塗布します。
最後になりますが、美容師は、縮毛矯正剤や染毛剤、いわゆる化学薬品を扱うので国家資格が必要です。ところが、染毛剤のべた塗り(重ね塗り)が行われ、そのシワ寄せが皆様の髪を荒らしているのです。
今回の記事が皆様のお役にたち、健康な髪を取り戻す一助になれば何よりです。